
アラフォーは老後が心配…
40代に入ってから、老後のことが心配になることが増えました。
ふと本屋を見渡すと、「老後」や「老い」をテーマにした本がずらりと並んでいます。
そんな中、「終活」という言葉がタイトルにつく小説をいくつか見つけ、気になった小説を読んでみることにしました。
誰にでも、いつか老いはやってきます。
だからこそ、自分自身に重ねて読んだ本もあれば、「こんな人生、大変だな…」と考えさせられた本もありました。
今回は、40代の私が読んでみて、自分や親の「老い」について考えるきっかけになった小説を4冊をご紹介します。
「終活」をテーマにした小説
おすすめ4選


『終活の準備はお済みですか?』桂 望実


あらすじ
終活サロン・満風会には、人生の終わりを意識した人が、今日もやってきます。
定年間近の女性会社員、兄が認知症になった弟、余命わずかな天才シェフ…年齢も状況もそれぞれの人たち。
終活相談員の三崎清は、1冊のノートに「自分史」を書くように言います。
彼らは自分の人生を見つめなおし、人生の最後を後悔なく過ごすための準備を始めるのでした。
読んで感じたこと
「終活」というと、高齢者の話ばかりだと思っていました。
でも、この小説で「終活」を始めるのは、30代~60代までの人たちで、思ったよりも若い。
若くして闘病を余儀なくされたり、定年後を思って「終活」を始めたり…理由はそれぞれです。
これを読み、「終活」は人生の終わり間近にするものだと思っていましたが、少し違うのかもしれないと思いました。
「あれ?」と思ったときに立ち止まり、これまでを振り返って、人生の見直しをする。
「終活」は、若いうちから始めてもいい。
いや、若いうちから何度も「終活」をすべきなんだと、この小説を読んで思いました。
連作短編になっており、様々な状況の人が登場しますが、最後の章は、終活相談員・三崎の話。
ファイナンシャルプランナーに、「70歳の時に貯金は枯渇します。」と言われてしまいます。
それ以外にも、お墓の話も出てきたり、リアルな話に「自分の墓はどうするんだ?」とアラフォーで考え始めた私でした。
『妻の終活』坂井 希久子


あらすじ
70歳を前に、嘱託として会社で働く一ノ瀬廉太郎。
彼は、炊事や洗濯など自分の身の回りのことができず、全て妻・杏子に任せっぱなしでした。
そんな中、杏子に末期がんが分かり、余命1年と宣告を受けます。
動揺はするものの、以前と変わらぬ子供じみた意地を張る廉太郎。
それを見た娘は、母を解放してあげてほしいと責め立てます。
妻への後悔と、自分の将来に対する不安に襲われた廉太郎がとった行動とは…。
読んで感じたこと
よくドラマなどで“家のことが全くできない夫”が描かれますが、ここまでできない人っているのかな?と不思議に思います。(私の父は、ある程度できる人だったので…)
この本の廉太郎は、まさしくそんな“家のことが全くできない夫”で、掃除・洗濯・料理は一切ダメ。
そして、妻に対してとても偉そうな態度…読んでいて、「テレビでよく見るやつだ…」と思います。
でも、杏子の病気が分かった後、少しずつではありますが、廉太郎は変わっていきます。
もちろんすぐには変われません。
意地もあったり、感情も揺れ動いて上手く言葉にできなかったり…そのあたりの微妙な感情の動きが、上手く描かれているなぁと思いました。
今まで苦労をしてきた杏子ですが、あまり夫を責めるようなことは言いません。
でもその分、長女が廉太郎へずばずばと物を言ってくれるので、読んでいるこちらはすっきりしました。(笑)
今までの夫婦関係が変わっていく様は、爽快な気分になったりモヤモヤしたり。
妻が介護状態になる様子も描かれており、家族が介護をする大変さや気持ちの辛さを感じ、「自分だったら…」と胸が苦しくなりました。
家族が病気になったら…そんな想像をして、自分に重ねた作品。
最後は、泣いてしまいました。
『終活中毒』秋吉理香子


あらすじ
4人の「終活」に待ち受ける衝撃やサプライズを描いたオムニバス小説。
余命わずかな時間をSDGs活動につぎ込む資産家の妻。(「SDGsな終活」)
妻の三回忌が近づくある日、疎遠だった息子が突然帰ってきた…。(「最後の終活」)
ゾッとする終活や、理想的な終活…それぞれに待ち受ける「終活」とはー。
読んで感じたこと
この小説は、どの章もどんでん返しがあり、なかなか面白かったです。
登場人物の状況が特殊なので(資産家、小説家、お笑い芸人など)自分に置き換えて考えられるといった感じの話では、ありませんでした。
でも、章によってゾッとしたり、ホッとしたり、ソワソワしたり…1冊で色々な体験ができて、「上手いなぁ」と思わされました。
この本でも、若い世代の「終活」が描かれています。
やはり「終活」は、高齢者だけのお話じゃないんだ…と改めて思った作品でした。
『終活シェアハウス』御木本あかり


あらすじ
大学生の速水翔太は、アルバイトで女性3人(68歳)が住むシェアハウスの秘書をしています。
オバサマたちから日々押し付けられる頼み事は大変ですが、翔太にはバイトを辞めない理由がありました。
それは、オバサマのひとりが作る、歌子さんの賄いが美味しすぎるから。
そこへ新たな同居人・緑川恒子さんがやってきます。
彼女は軽度認知症で、道が分からなくなってしまうこともありました。
さらに歌子さん所有のシェアハウスに売却の危機が迫りー。
読んで感じたこと
気心の知れた独身女性たちが、ワイワイと一緒に暮らす…なんて楽しそうなんでしょう。
皆で毎朝体操をして、テレビに向かって文句を言ったり、夜は集まってガヤガヤと食事をし、お酒で少しいい気分に…そして、各自の部屋に戻って就寝。
なかなかいい生活。こんな老後もいいなぁと思ったり。
4人のキャラクターそれぞれに個性があり、読んでいて面白かったです。
シェアハウスの所有者である、歌子さんは、自称料理研究家。
彼女の作るご飯が美味しそうで、文章を読んだだけでも美味しそう。
恒子さんの軽度認知症や、シェアハウス売却など、問題に立ち向かいながら、明るく過ごす女性たちに勇気をもらいました。
爽やかな読後感が味わえて、「女友達を大事にしよう」と思えた作品です。
因みにドラマ化もしています。
(2025年NHKBSで放送)
↓Amazonプライムビデオで鑑賞可能↓
※NHKオンデマンド登録で、鑑賞できます。
40代が「終活」をテーマにした小説を
読んで感じたこと


「終活」は、高齢者だけではなく、アラフォーも必要ですね…。
人生の後半を想像することで、「今の状況、このままで良いのかな?」と立ち止まることができる気がします。
『終活の準備はお済みですか?』に出てくる、満風ノート(エンディングノート)私も書きたくなってきました。
自分が本当はどうしたいか、エンディングノートから、見えてくる気がします。
それと、私は独身・子なしなので、何かあった時のためにも、お金のことや必要事項をノートにまとめる必要があるのかも…。
それと、親の介護の問題。
どうなるかはわからないけれど、いつかは発生するであろう事。
一度、「介護状態になったら…」と軽く話しておくべきなのかもしれません。(話の切り出し方が難しいけれど)
それと、助けてほしい時に「助けて」と言える、練習もしておきたいな…。
色々考えだしたら、キリがない!
不安になることも多いですが、アラフォーから少しずつ「終活」を始めようと思いました。
↓私の親は、
このノートを少しずつ書いています↓
まとめ
今回は、「終活」をテーマにした小説のおすすめ4選でした。
自分がなるべく納得して、人生が終えられたらいいですねぇ…。
アラフォーで、まだまだ悩むことも多い今日この頃。
立ち止まりながら、「終活」のことも考えようと思いました。
皆さまの本選びの参考になれば幸いです
- 「終活」小説1→
『終活の準備はお済みですか?』
桂 望実 - 「終活」小説2→
『妻の終活』坂井 希久子 - 「終活」小説3→
『終活中毒』秋吉理香子 - 「終活」小説4→
『終活シェアハウス』御木本あかり
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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描かれていた小説↓






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