【本】標野凪「喫茶ドードー」シリーズ 読む順番は?悩める女性たちの話

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標野凪さんの本、
初めて読みました!

本屋でぶらぶらしていたら、可愛い表紙に惹かれて買った「喫茶ドードー」シリーズ。

読む順番が分からなかったので、
ブログにしてみました♪

目次

「喫茶ドードー」シリーズ 
読む順番は?

現在、3冊の文庫が発売中です。

読む順番は、こちらです↓

  1. 今宵も喫茶ドードーのキッチンで。
  2. こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。
  3. いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。

↓第1弾 文庫↓

↓第2弾 文庫↓

↓第3弾 文庫↓

全て双葉文庫から発売中。

連作短編ですが、1巻~読むことをオススメ
します。

以前出てきたキャラが再登場したり、
喫茶ドードーの様子や店主の気持ちも
変わっていくからです。

文庫表紙の絵も可愛いので、注目です!

あらすじ

住宅地の奥でひっそりと営業している、
おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。

店主の名は通称「そろり」。
寝癖のような縮れ毛に丸眼鏡の背が高い男性です。

そんな「そろり」が作るメニューは、
風変りな名前のメニューばかり。

「自己肯定力を上げるコーヒー」
「自信が持てるあんバタートースト」
「白黒つけないケークサクレ」…

訪れる客は、自身の悩みとメニューの名を
重ね合わせながら、吸い寄せられるように
カフェへ向かいます。

SNSにある「丁寧な暮らし」ができず悩む
翻訳家。

目の疲れなど老化を感じ、頑張ってきた仕事を
手放すか考えるデザイナー。

せっかちで仕事は早いけれど、完璧にできなくて
モヤモヤするOL。

皆、他人の些細なひと言に傷いたり、
心がざわついたり、立ち止まったりしています。

「喫茶ドードー」で彼女たちは、一人で自分と
向きあいます。

「そろり」に悩みを打ち明ける者もいて、
皆それぞれ自分なりの解決方法を
模索するのでした。

悩み多き女性たちの心がほぐれていく様を描いた、
連作短編です。

感想

おひとり様専用カフェって行ったことないですが、
あったらいいなぁと思いました。

一人で集中して本を読みたいとき、
ぼーっとしたり考え事をする時、
そんな場所があったら嬉しいな。

悩みを聞いてくれる店主がいるとなれば…
尚更いいっ!!(笑)

こちらの小説、コロナ禍に出版されたということで、コロナ特有の問題も盛り込まれています。

最初の方は「ステイホーム」や「テレワーク」
などの状況が描かれ、巻が進むごとに
行動制限が緩和されていきます。

主人公たちは、コロナの為の行動制限に
みな否定的ではありません。

「早く元の生活に戻りたい」と言う人を見て
「不謹慎かもしれないけれど、このままがいい」と
思う主人公もいます。

それは自分も思ったことでした。
行きたくない会社の飲み会、面倒くさい誘いを
断るのに良い口実ができたって感じ。

また、最近話題に上る問題で悩む女性たちも。

夫婦別姓問題、SNSに縛られる人など
スマホ依存症…現代ならではの悩みが
描かれているのも興味深かったです。

気持ちに刺さった言葉もいくつかありました。

「自分が自分をいたわってあげなくて、
誰がいたわるんですか?」店主「そろり」の言葉。

当たり前だけど、ほんとにそう。
自分が自分を苦しめてはいけない。

「子どもがいるのが当たり前だと言われると嫌な思いがする自分が、子どもがいるだけで優遇される、
などと決めつけるようなことを口走っていた。
結婚している人が独身はいいな、
と気軽に言ったり、逆もしかり。
その立場にならないとわからないこともあるのに、
平気でそんな言葉が口を衝く。」

誰もが、立場の違いで他人からの言葉に傷ついた…
ってことあるんじゃないでしょうか。

これは、2巻の第3話に出てくる言葉なんですが、
とっても共感しました。

「何で結婚しないの?」「独身は気楽でいいね」
など、悪気のない(と思われる)言葉で
豆大福も傷つきました。

でも、自分も逆に他人に傷つく言葉を言っていた
かもしれない…。

あまり考えずぎもよくないですが、
相手の立場に立って言葉を発しなければと、
改めて思ったのでした。

何となくモヤモヤしている、どん底の気分etc
悩みがある時に読むと、特に救われるかも。

悩んでいるのは自分だけではない、
みんな悩んでいるんだと思えただけで、
少し気持ちが軽くなりました。

著者である標野凪さんについて

標野凪(しめの なぎ)さんって、
どんな方なんだろう?と思い、
調べてみました。

静岡県浜松市生まれの標野さんは、
福岡で開業した後、現在では東京都内で
小さなカフェを切り盛りしているそう。

現役のカフェ店主だったのですね!

この「喫茶ドードー」シリーズの中でも、
カフェ経営の悩み等が出てきます。

もしかしたら標野さんが、実際に感じたこと
だったのかもしれません。

カフェは、東京の飯田橋にあるお店のようです。

↓お茶とお酒 茜夜↓

不定期で営業中とのこと。
小説もヒット中ですし、きっとお忙しいのでしょう。

HPには、店主名が「柳本あかね」さんと
なっていました。

グラフィックデザイナー、二級建築士、
日本茶インストラクターと肩書もありました。

な、なんて多彩なんでしょう!
そして、小説家とカフェ経営もされているとは…。

すごい沢山の努力をされた方なんだろうなぁと
思います。

因みに、「柳本あかね」さん名義で本も
出版されていました。

こちらの本も気になります!
片づけの参考になりそう。

多方面に知識が豊富な、標野凪さんの小説。
また新たな本が出たら読んでみたくなりました。

まとめ

今回は、標野凪さんの連作短編について
解説いたしました。

気持ちが落ち込んだ時に読むと、ホッとできる
内容の小説です。

皆さまの本選びの参考になれば幸いです。

  • 「喫茶ドードー」シリーズ 3冊の文庫が発売中。
  • 連作短編小説。
    1巻~順番に読むことをオススメする。
  • 悩める女性たちが、おひとり様専用
    カフェで自分の悩みと向き合う話。
  • コロナ、SNS等、今時の悩みが
    描かれている。
  • 著者の標野凪さんは、カフェ店主でも
    あった。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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