2024年もあと僅かとなって
きました…
2024年に公開された映画で、小説が原作の作品、
結構ありましたね。
豆大福は、小説が原作となると、その映画を
観たくなります。
今回は2024年公開で、小説が原作の映画で、
良かった作品をまとめてみました。
傲慢と善良(2024年9月公開)
基本情報
題名 | 『傲慢と善良』 |
上映時間 | 119分 |
監督 | 萩原健太郎 |
出演者 | 藤ヶ谷太輔(西澤架役)/ 奈緒(坂庭真美役) 他 |
あらすじ
長く交際していた恋人に振られた西澤架は、
マッチングアプリで婚活を始めます。
アプリで出会った控えめな女性、坂庭真実を
気に入り付き合うことにした架。
しかし、付き合って1年経っても結婚に
踏み切れずにいました。
そんな中、真実がストーカーに狙われていることを
知った架は、彼女との結婚をとうとう決意。
結婚準備が順調に進む中、ある日忽然と真実が姿を
消してしまいます。
真実はどこへ行ったのか…
彼女の両親や姉、同僚、過去の恋人へ話を聞く
うちに、彼女の知らない面が見えてきてー。
感想
こちらの作品は、小説を読んでから映画館へ足を
運びました。
小説を読んだときに、ホントよくできた小説だなー
と思ったので。(語彙力なくてスミマセン)
なんだか痛いところついてくるんですよ。
恋愛における痛いところを…。
豆大福がアラサーだったなら、もっと打ちのめ
されてたかも。
主人公のひとり、坂庭真実は親の言いつけを守り、
真面目に生きてきました。(善良)
でも、結婚だけは自分の意志も大事にしたかった。
自分に釣り合う人を選びたかった。(傲慢)
そんな中、ドンピシャな人が現れて結婚することに
なったけど、その人は本当に自分を愛しているの
かしら…。
不安な乙女心が見て取れます。
もう一人の主人公である、西澤架も元カノを
引きずりつつ、この人でいいのかなぁと
決めかねています。
どこにでもありそうな話だからこそ、自分に
重ね合わせて見ると、何だか心が痛い。
頭に残ったセリフは「婚活に成功する人は、自分が
何を手に入れたいか、明確に分かっている人」
みたいな言葉。
自分でもどうしたいか分からなきゃ、何も手に
入れられないよね。これって恋愛だけじゃなくて
全てにおいてそう。
この言葉、自分の心にグサっときました。
映画は、小説よりはサラっとしていたように
思いますが、原作に忠実に再現されていました。
原作
辻村深月さんの同名小説が原作です。
結構ぶ厚い小説で、読むのに時間かかりそうだなぁ
と思ってたんです。
でも、読み始めたら続きが気になって、
どんどん読めてしまいました。
因みに漫画化もされています。
恋愛ミステリーですが、どの世代の方でも
楽しめると思います!
↓因みに辻村深月さん原作の映画、
こちらも良かったです!↓
↓アマゾンプライムビデオでも観られます↓
↓「朝が来る」の原作↓
本心(2024年11月公開)
基本情報
題名 | 『本心』 |
上映時間 | 122分 |
監督 | 石井裕也 |
出演者 | 池松壮亮(石川朔也役)/ 田中裕子(石川秋子役) 他 |
あらすじ
石川朔也は工場で働きつつ、母の秋子と2人で
暮らしていました。
ある日秋子から「大切な話がある」と電話で
言われます。
その日の仕事帰り、豪雨の中で川べりに立つ母親を
見つけ、川に飛び込んだ朔也。
そして彼は、1年間昏睡状態に陥ります。
目を覚ました朔也に告げられたのは、母が自由死を
選び他界した事実でした。
勤務先の工場はロボット化で閉鎖されており、
1年で朔也の知らない世界に。
そんな中、「VF(バーチャルフィギュア)」の
存在を知った朔也は、母の本心を知るため、
VFの作成を依頼。
また、母の友人であった三好と知り合い、
朔也、母(VF)、三好の奇妙な3人暮らしが
始まったのでした。
感想
こちら、原作は未読です。手元にはあるんですが、
読むのが間に合わなかった(;^_^A
思ったのは、AIの進歩怖い…ということ。
母のVFはよくできていて、朔也の知らなかった
真実まで話したりします。
VFから真実を知るなんて、何だか複雑というか
残酷というか…。
それでも知りたかったのは、母の本心。
なぜ自由死を選んだのか、話したかったこと
って何?
朔也は、VFを作ることで救われた面もあるし、
そうじゃない面もありました。
こんな未来になったら、何だか怖いなぁと
思わされる場面がいっぱいで、考えさせられ
ました。
ところで、母の秋子役、田中裕子さんは
映画「怪物」で感情が見えないロボットのような
役をやっておられたなぁ。
そう思っていたら、今回はVFとして登場!
とってもVFっぽい!(笑)
今後の日本が、世界がどうなっていくのか、
考えずにはいられない、そんな映画でした。
原作
平野啓一郎さんの同名小説が原作です。
こちらも、結構ぶ厚めの文庫となっております。
知人が、「すっごい面白かった!」と大絶賛。
豆大福は「ある男」で平野啓一郎さんはすごい
作家さんだ!と思ったので、こちらも読む予定。
↓「ある男」の映画化作品もオススメ↓
↓アマゾンプライムビデオでも観られます↓
↓「ある男」の原作↓
「ある男」すごいのめり込んで読みました。
オススメです!
正体(2024年11月公開)
基本情報
題名 | 『正体』 |
上映時間 | 120分 |
監督 | 藤井道人 |
出演者 | 横浜流星(鏑木慶一役)/ 山田孝之(又貫征吾役) 他 |
あらすじ
凶悪な殺人事件を起こし、死刑が確定した
鏑木慶一。そんな彼が脱走をし、忽然と姿を
消します。
鏑木を追うことになった、刑事の又貫。
彼は、鏑木が潜伏先で知り合った人々に話を
聞きます。
話の中で、鏑木は全く違う場所、身なりを変えて
潜伏していたことを知ります。
一方鏑木は、ある目的の為に逃走を続けていたの
でした。
感想
主人公が逃亡者という映画は、以前もあったと
思います。
でも、新鮮で飽きることなく、グイグイと話しに
引き込まれていきました。
映画の作りが上手いのだと思います。
今注目の監督、藤井道人さん監督作品。
「新聞記者」や「青春18×2君へと続く道」など
話題作が多数。
豆大福も注目の監督さんで、今回も監督の世界観に
酔いしれました。
この映画は「信じる」という言葉がキーワード
でした。
人を信じる、世界を信じる…情報量が多い世の中
だけに、信じるって簡単なことじゃない。
鏑木がなぜ逃走をするのか。
なぜ転々と居所を変えるのか。
謎が段々と分かってきます。
鏑木の「正体」が分かってくる終盤は、泣けて
きました。(サスペンスな感じの映画で泣けると
思わなかったー!)
エンドロールにかかる、ヨルシカの曲も映画に
合っており、余韻に浸れて良かったです!
主役の横浜流星さんや刑事役の山田孝之さんなど、
どのキャストも役に合っていて、見ごたえのある
映画でした。
原作
染井為人さんの同名小説が原作です。
映画化される前に、WOWOWでドラマ化されて
います。
↓アマゾンプライムビデオでも観られます↓
染井為人さんは、元々芸能マネージャーなどを
しており、その後小説家デビューした方。
2017年「悪い夏」で横溝正史ミステリ大賞の
優秀賞を受賞されたとのこと。
因みに「悪い夏」は、2025年3月に映画化予定!
↓「悪い夏」公式HP↓
注目の作家さんの映画化作品、こちらも
気になります!
まとめ
今回は、2024年公開された小説原作の映画で、
面白かった作品をご紹介しました。
現時点で「本心」と「正体」は、まだ映画館で
見られるところが多そうです。
気になった作品がありましたら、是非劇場まで
足を運んでみてください♪
- 2024年公開面白かった映画1→
「傲慢と善良」辻村深月原作
心にグサっときた恋愛ミステリー。 - 2024年公開面白かった映画2→「本心」
平野啓一郎原作 AIの進歩について
考えさせられる。 - 2024年公開面白かった映画3→「正体」
染井為人原作 逃亡犯の正体が
明らかになり泣かされた。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!