
アラフォーが主人公の小説第2弾!
40代やアラフォー女性が主人公の小説を見つけると、とりあえず読んでみたくなります。
私はアラフォー独身ということもあり、そういった主人公には特に興味を惹かれてしまうのです。
以前、「40代独身女性におすすめ小説7選」としてご紹介しましたが、今回はその第2弾。
本記事では、40代女性を中心に、30代後半(37〜39歳)の主人公も含めたおすすめ小説6冊をご紹介します。
40代女性(アラフォー)が主人公の
小説6選
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『みちづれはいてもひとり』
(寺地はるな)


39歳の弓子と41歳の楓は、アパートの隣同士に住んでいます。
ひょんなことから交流を持った二人は、食事を一緒にするように。
弓子は夫の宏基と別居中。(彼は別居後すぐに失踪し、居所が分からず)
楓は独身で会社勤めしていたものの、執拗に言い寄る社長に嫌気がさし、会社を退職し無職に。
弓子はある日、義母から故郷の島で宏基を見かけた人がいると、聞かされます。
気分転換と休息を兼ねて、島へ旅することに決めた二人の旅の行方はーといったお話。
自分の気持ちを上手く表現できない弓子と、ずばっと物を言う楓のキャラが真逆で、二人の相性はぴったりに思えました。
自分は弓子にキャラが近い気がしたので、弓子の気持ちに共感できたかな…。(料理は彼女みたいにできないけど 笑)
保守的に見える弓子ですが、「女の子だから」とか「女性ってこうでしょ」みたいな扱いを受けると、違和感を感じる…ってところ、私もそう思ってきたから、寺地さんの表現に共感。
私も昔「いいお嫁さんになるよ」とか「女性だから仕事そんな頑張らなくてもいいんじゃない?」など言われたとき、すごく違和感を感じました。(もうそんなこと誰も言ってくれないけど~)
女性の立ち位置も時代によって変わってきた気がするけれど、言われたことの違和感って今でも心に残っている。
そういった女性が感じる「モヤモヤ」が、この小説には上手く書かれていた気がします。
『甘いお菓子は食べません』(田中兆子)


「土下座婚活」が功を奏し、知り合った男性から、会って3時間でプロポーズされた女性。
夫に性欲がなく、「もうしたくない」と言われた妻の悩み。
念入りに掃除をして、息子に手作りおやつを必ず出す主婦の秘密。
中途半端な“40代”を生きる女性の悩みや秘密を書いた、6編の物語です。
主人公が全員40代女性ということで、読んでみたところ…なかなか濃厚な話でした。
赤裸々すぎる章もあり、なんとなく外じゃなくて家で読んだ本作。
他人の秘密をのぞき見しているような、そんな気分になります。
共感したのは、5章の49歳でリストラされ、無職になったひとり暮らし女性の話でした。
その中で、主人公がある人から掛けられた言葉が、印象に残っています。
「自分のことばーっかり考えてると、大抵行き詰るから。自分を見つめないこと。そんなヒマあったら、他人を見つめたほうがいいよ。」という内容。
確かに…自分を見つめなおすのも大事ですが、見つめすぎると行き詰る。
読んでいてハッとした言葉でした。
1話に出てきた人が2話に、2話に出てきた人が3話に出てきてーといった感じなので、「あの人」のその後が読めるのも、楽しいポイントです。
『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』(越智月子)


大学を出てから20年、メガネ屋で働いていた香良(から)は、42歳で退職。
亡き父が経営していた、鎌倉のカフェを引き継ぐことにします。
人見知りな性格もあって、経営は上手くいきません。
そんな時、離婚した親友・三樹子が押しかけてきます。
そして三樹子の提案で、シェアハウスを始めることに。
入居希望者が徐々に集まってきますが、それぞれ訳ありばかり。
個性豊かな住人たちに香良は、淹れたてのコーヒーと美味しい賄いカレーでもてなすーといった話。
大好きな鎌倉が舞台なので、読んでみた本作。
たまたま同世代の女性が出てくる小説で、嬉しかったです。
最初は香良目線で話が進みますが、次の章では三樹子目線に、その後は他の入居者目線で話が進む小説。
それぞれの視点でシェアハウスへ住む理由が語られており、どのキャラクターにも感情移入してしまいます。
本の最後には、シェアハウスの間取り図や香良が作る「おうちカフェカレーレシピ」まで載っていて、遊び心も楽しめる作品。
人気シリーズで続編も出ています。
香良や三樹子、シェアハウスの入居者のその後が読めるので、続編もおすすめ。
続編の詳細や感想は、こちらの記事でまとめています。
『ときどき食べに出るカフェ』
(近藤史恵)


37歳で独身の瑛子は、毎日会社へ行き、代わり映えのない毎日を過ごしていました。
自分が特別不幸だとも思いませんが、3日に一度くらいは不安に襲われます。
ある晴天の土曜日、買い物へ出かけた瑛子は、小さなカフェを発見。
中へ入ると、以前会社で一緒に働いていた後輩・円がいました。
円が店主のそのカフェは、「苺のスープ」など初めて見るメニューばかり。
彼女が旅先で見つけたスイーツを再現したもので、瑛子の心は美味しいものや円との会話で満たされていくーといった内容。
瑛子の漠然とした不安、すごく共感します。
また、先輩や周囲の何気ない言葉に傷つく描写など「分かる…」となりました。
自分のお気に入りのソファがある部屋は、落ち着く場所。
でも、一人だとモヤモヤしてしまう…そんな時、瑛子は円のカフェへ行きます。
瑛子と円は、近すぎず遠すぎずの距離感で、とても居心地よさそう。
出てくるスイーツも素敵!
こんなカフェがあったら通いたい…そんな気持ちになりました。
章ごとに、瑛子の身の回りで起きる小さな事件が解決するーといった様子が描かれます。
ちょっとした謎を散りばめて後で回収するーといった内容は、解決したすっきりさと、少しビターな余韻が残りました。
続編も出ており、瑛子や円のその後を読むことができます。
続編の詳細や感想は、こちらの記事でまとめています。
『ウェハースの椅子』(江國香織)


38歳の私は、画家で一人暮らし。
古いマンションに住んでおり、そこへ訪ねてくるのは恋人(妻と息子と娘がいる)。
恋愛にどっぷり浸かっている私に妹は、「姉さんは孤独ね」と言います。
孤独や絶望と上手く過ごしていて“平和”だった日常。
でも、絶望が深く押し寄せた時、“平和”な日常が崩れていくーといった内容。
江國香織ワールドで、リアルな世界観というより、どこかおとぎ話のような印象を持ちました。
恋愛からくる孤独や絶望の気持ちを淡々とした文章で綴ってあります。
不倫の恋愛な為、世間からはぐれ、孤独感が押し寄せる様が繊細に表現されていました。
周りから祝福されない恋愛をしている方は、共感できるかも。
読んでいて静かな余韻が残った本でした。
『センセイの鞄』(川上弘美)


37歳のツキコは、ひとりで通っていた居酒屋で、学生時代の教師に再会します。
カウンターでぽつりぽつりと世間話をするようになった、ツキコとセンセイ。
そのうちに露店巡りやキノコ狩りへ一緒にでかける仲になった二人。
ささいな喧嘩をはさみながら、四季は巡っていきます。
年齢の離れた男女の恋情を描いた小説。
川上弘美さんの小説は、昔に何冊か読だのですが、こちらは読んでいませんでした。
というのも、主人公とセンセイの歳が離れすぎていて、感情移入できるかしら?と思ったから。
ツキコが37歳で、小説には「歳は三十と少し離れているが」とあるので、センセイは70歳がらみ。
ただ読んでみると、不思議と居心地よく、最後は泣いてしまうくらい感情移入していました。
二人の日々や会話は淡々としていて、時にくすっと笑え、ツキコがセンセイとの日々を支えにしていたと分かります。
ツキコのセンセイに対しての印象に、こんな言葉がありました。
「そういえば昔つきあっていた男の子は、わたしと意見が違うと、まっこうから否定しにかかったものだったが、センセイにはそういうところがなかった。これを優しさと言うべきか。センセイの場合、優しみは公平であろうとする精神から出ずるように見えた。」「理由もなく優しくされるのは、居心地悪い。しかし公平に扱われるのは、気分がいい。」
この言葉にグッときた。
確かに男女ともに、違う意見を面白がってくれたり、耳を傾けてくれる方が居心地がいい。
もちろん自分の意見は言っていいけれど、まっこうから否定するのは違う。私もそれに共感。
二人の関係がとても微笑ましく描かれていて、読んでいて心地よい時間でした。
映像化された本作。小説と映像を見比べるのも楽しいです。
映像化や詳しい感想は、こちらの記事でまとめています。
まとめ
今回は、40代女性(アラフォー)が主人公のおすすめ小説6選でした。
アラフォーならではの悩みや心の揺れ、歳の差恋愛や不倫ものなど、色々読んでみたので、気になる本は手に取ってみてくださいませ。
↓まとめ一覧↓
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
↓【第1弾】40代(アラフォー)が主人公の
小説↓


↓40代後半~80代の「おひとりさま」を
描いた短編集↓










