映画「悪は存在しない」ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(審査員グランプリ)受賞作 あらすじは?鑑賞後の感想 千葉劇場について

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映画大好き!豆大福です

気になっていた映画を観てきました。

「ドライブ・マイ・カー」で
カンヌ国際映画祭の脚本賞などを受賞、
アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した、
濱口竜介監督の最新作「悪は存在しない」です。

今、注目の監督最新作!
ワクワクした気持ちで観てきました~。

目次

基本情報

題名『悪は存在しない』
製作年2023年
劇場公開日2024年4月26日
製作国日本
上映時間106分
監督濱口 竜介
出演者大美賀均/西川玲/
小坂竜士/渋谷采郁 他

↓映画公式サイト

あらすじ

長野県、水挽町が舞台。

ここは、自然豊かな高原で、東京からも近く、
移住者は増加傾向で緩やかに発展しています。

代々この町で暮らす巧と娘の花。

彼らの暮らしは慎ましく、
自然の中で静かに暮らしていたのでした。

ある日、彼らの住まいの近くに
グランピング場を作る計画が持ち上がります。

コロナ渦の影響を受けた芸能事務所が、
政府から補助金を得て計画したものでした。

住民に向けての説明会では、
担当者からの説明に、憤ったり困惑する住民たち。

内容としては、
森の環境や町の水源を汚しかねない
ずさんな計画の説明でした。

静かに暮らしていた巧たちの生活にも
影響が及んできます。

映画館でいただいたフライヤー

豆大福の感想

観終わって、真っ先に思ったことは
「題名「悪は存在しない」って
その通りの内容だったな」ということ。

巧と娘が静かに暮らしていたところに、
グランピングの計画が持ち上がります。

グランピングの担当者の(男女1名ずつ)
特に男性の方にイライラさせられます。

全然、町のことが分かっていないじゃないか!
他人事じゃないか!と思ったのでした。

(女性担当者の方は歩み寄ろうと
してはいるのですが…)

けれど、担当者サイドにも事情があり、
担当者目線の会話を耳にすると
「この人たちにも色々あったんだな」と
考えが変わってくるのです。

町サイドの気持ち、芸能事務所サイドの気持ち、
どちらの気持ちも考えてしまい、
どこにも感情移入できなくなりました。

色々考えだすと、
そもそも人間が動物を追いやったり、
居場所をとったりして、
人間そのものが悪?とか。。。。

皆それぞれの役割を全うしているだけで、
誰も悪じゃないし、
誰もが悪とも考えられるなと…。

なんだか考え過ぎて頭が痛くなってきました(;^_^A

両者歩み寄ったかに見えるのですが、
ラストはちょっと衝撃で。

というか、まだ理解できていない部分も…
なんで?みたいな
(ネタばれなしなので、このへんでやめます)

この映画は、詳しい説明が殆どありません。

ラストの詳しい説明もないですし、
親子が今までどう暮らしてきたか
等も語られません。

濱口監督のインタビューを読んだところ
「映画は何かの問題に答えを出すものではなく」や
「何か答えを出す必要があるとは思っていないです」といったようなことを発言されていました。

映画を観て、
それぞれに感じ取ってほしいといった、
そんな映画なのかなと感じました。

映像は自然が素晴らしかった!
雪景色や森の様子など、
大きなスクリーンで見られて良かったです。

また、ライブパフォーマンス用に作った映像が
誕生のきっかけとなった本作。

音楽が映像と絡まり合い、
見事にマッチしていたと感じます。

特に不穏な感じの音楽というか…
心がザワザワするような音楽は、
映画を終わった後も頭に流れていました。

主演は、当初スタッフとして参加していた
大美賀均さん。

何となく棒読みのような演技に
最初は違和感がありました。

しかし、巧は感情が出ない役なので、
段々「そういう人なんだ」と
納得して見られたので、
途中からは気にならなかったです。

この映画は、豆大福が知っている俳優さんは
誰も出ていなかったので、
先入観なく見られたのも良かったです。
(あの俳優さんは、今回こういう役なんだ~と
考えることがないって、新鮮!)

豆大福は、映像に見入ってしまったのですが
「すごい面白い!」という感じでもなく…。

派手なアクションや
分かりやすい説明がある映画が好みの方は、
好きではないと思います。

豆大福は、見て良かったですし、
何だか悶々と考えてしまったし、
すごく余韻が残った映画でした。

あ、静かな映画なので、
睡眠が充分な時が良いと思います!

あと、お腹が鳴ったらいけないので、
腹ペコの時も避けた方が良いかと(笑)

ちょっとまとまらないですが(すみません)
そんな感想でした。

観た映画館「千葉劇場」について

公開館数が少ない本作。

千葉県在住の豆大福は、
京成千葉中央駅から徒歩約7分の
「千葉劇場」で観てきました。

(因みに千葉県は
「千葉劇場」と「キネマ旬報シアター」の
2館のみ上映)

こちらの劇場は、
シネコンで上映されるような作品と異なり、
規模が小さいものが多いです。

東京までいかなくても、
上質な作品が見られるとあって、
とっても重宝しています!

自由席なので、最近にはない感じが味わえます。

豆大福は「アメリ」や「誰も知らない」などを
観た思い出の映画館。

今後も絶対残ってほしい映画館なのであります♪

まとめ

いかがでしたでしょうか。

映画「悪は存在しない」公開中です。
気になった方は映画館まで
足を運んでみてくださいませ。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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