
益田さんが描く50歳!
益田ミリさんの新刊漫画を、知人に貸してもらいました。
今までの益田さん作品は、どちらかというと20~40代の日常を描くことが多かった気がします。
今回の主人公は50歳ということで、「ミリさんの新たな世界が読めるのでは!?」とワクワクしながらページをめくりました。
このブログでは、益田ミリさん書下ろしコミック『中年に飽きた夜は』をご紹介します。
『中年に飽きた夜は』はどんな作品?


あらすじ
50歳を迎えた私は、独身の会社員。
会社では、後輩との違いを感じたり、上司を気遣ってみたり。
ある日深夜のファミレスへ行ってみると、後ろの2人(同じく50歳女性)の話が妙に面白い…。
「分かる~」と思って聞いていると、何だか心が軽くなるのでした。
別の日もファミレスへ行くと、同じ2人が“50代あるあるネタ”を繰り広げています。
私はこの2人の話を聞くことが、楽しみでファミレスへ通うのでした。
嬉しいおまけ付き
ページの間に何かが挟まっている…あれ?レシートかな?


私は知人にこの漫画を借りたので、「しおり替わりにレシート使ったんか?挟まったままじゃん!」と突っ込んだんですが、よくよく見たら、本物のレシートじゃなかった。(笑)
特製しおりがレシートって何だか面白いな~。
それにしても、ここのファミレスのポイント還元率高いな…1012円使って、101円のポイントつくところ、今時ないんじゃない⁉とか思ったり。
おまけまで楽しめる漫画です♪
(2025年10月17日ミシマ社より発売)
読後の感想


私はアラフォーなので、ちょっと先の未来に何を思うのか?がいっぱい書いてあって、面白かったです。
老眼、生理、物忘れ、洋服問題(何着るか)、若者との会話について…50歳のあるあるがてんこ盛り。
悲壮感は全くなく、2人の会話がサクサク進むので、笑いながら読んでいました。
というかこの2人の話、下手な漫才を聞くよりも面白いんです!
とてもテンポが良いですし、突っ込みも的確。
この2人の漫才をリアルな人でやったら、すっごいウケるのでは⁉
そう思わずにはいられませんでした。
ところで、2人の話をずっと後ろで聞き耳を立てて聞いている「私」。
どこかで2人に声をかけるんじゃないか…と思っていたんですが、なかなか声をかけない…。
早くお友達になって、皆で話せたらいいのになぁと、漫画なのにやきもきしている自分がいました。
ただ、声をかけるタイミングは「なるほど」といった感じなので、まぁ最後は納得しましたが。
くすっと笑えて、こんな2人がいたら自分も話してみたい!と思えた漫画でした。
共感した言葉


ファミレスにいる2人が話していた言葉で、共感した言葉がありました。
例えば
「家で化粧して「まーまーイケてる」思ても駅のトイレで見るとシミやくすみが…」って言葉。
これ、既にアラフォーで思っているのですが…。
この言葉に相手はどう返すかというと
「それ、中年あるあるやん 家の電気てやっぱりマイルドやん?駅のトイレの自分が本当の自分やで」とこんな感じ。
この返しにどう反応するかというと
「“ずっと探してた本当の自分”駅のトイレにおったんか!!」と、これはもう笑っちゃいました。(笑)
分かる~っと思ったところで、するどい突っ込み、そして着地点が良い。
この話には続きがあるので、ぜひ本編を読んでいただきたいです。
もう一つ共感した言葉は
「ま、ほんでも若者たちの「ちょっと無理できるわたしたち」を感心してあげるのも中年の任務と思て、わたしはやってる」って言葉。
若い時は、年上の方に感心してもらって、今は自分が年下に感心している。
「お~そんなタイトスケジュールすごいね!」的なこと言うようになったな~と、これを読んでしみじみと思ったのでした。
そうか、これ、中年の任務だったんだな。
この2人がいるファミレスに行きたい…あるいは、この2人の漫才を舞台やテレビで見たい!と思ったのでした。
まとめ
今回は、50歳の“あるある”が詰まった作品『中年に飽きた夜は』をご紹介しました。
とてもテンポが良い会話で、くすっと笑える漫画です。
「中年に飽きたな~」と思っている方、ぜひ手に取ってみてください♪
- 『中年に飽きた夜は』2025年10月17日ミシマ社より発売。
- 50歳の「私」が、深夜のファミレスで話す50歳の女性2人の会話を聞き、心が軽くなる話。
- “あるあるネタ”が漫才のようにテンポよく、くすっと笑える。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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