藤野千夜さんの小説を
初めて読みました！
藤野さんは、2000年に芥川賞を受賞された
こともある作家さんです。
今回は話題作である「団地のふたり」を
読んでみました。
９月～ドラマ化が決定したので楽しみ！
このブログでは、本のあらすじや感想、
ドラマ化等についてお伝えします。
あらすじ
イラストレーターで、今はネットで不用品を売り
生計を立てている、なっちゃんこと奈津子。
大学の非常勤講師を掛け持ちして生活する、
ノエチこと野枝。
２人は幼馴染。共に５０歳を迎えました。
生家である築古団地でそれぞれ暮らしており、
頻繁に奈津子の部屋で２人で手料理を食べます。
ささいなことでケンカをすることもありますが、
いつの間にか時間が経てば仲直り。
ご近所は高齢者が多く、生活のお困りごとに
２人で一肌脱ぐこともあります。
丁度良い距離感の２人の友情を、やさしく描いた
作品です。
読後の感想
この２人の関係が、ただただ羨ましい！！
２人は一緒に住んでいるわけではなく、
別々の部屋に住んでいます。
夕飯を一緒に食べたり、たまに出かけて喫茶店で
ホットケーキを食べるのです。
近い関係だけれど、ずっと一緒ではないし、
適度な距離感の関係。
これ、すっごく理想的だなと感じました。
１人で過ごす方が基本は楽です。
でも、ずっと１人だと寂しいし侘しい。
特に、美味しいものを食べた時、その時間を
共有できる人がいるって貴重ですよね。
TVを観てあーだこーだ言っている奈津子と
ノエチ。あぁ、こんな関係っていいなぁ…
楽そう。
小説の中でこういったセリフがあります。
奈津子「だいじょうぶ。ノエチのいいところも
悪いところも、私、知ってるから」
ノエチ「同じ」
こうやって言い合える友達、残念ながら
豆大福にはいません。いいなぁ。
友達同士の適度な距離って難しい。
この小説って、ありそうでない話です。
奈津子の生活スタイルも、ありそうでないかもー
と思いました。
イラストレーターの仕事はたまーに。
他は不用品を売ったり、おつかいをして
小遣いをもらったり…。
これで生活していける…のか？
でも、のんびり暮らしていけそうで
いいかもとか。
奈津子は、とにかく力が入っていません。
そこが良かった。
こんな風に生きていけたらなぁと
思っちゃいました。
解説が作家の原田ひ香さんだったのですが、
解説がまた良くて。
そこにこう書いてありました。
「５０代の女性を主人公にした物語というのが、
存外、少ないのだ。」
なるほど…確かにそうかもしれない。
豆大福はアラフォーなんですが、これから
５０代へと向かっていくのにそれは悲しい。
これからどんどん５０代を主人公にした小説が
出てほしいです！
疲れた時に読むと、ほっとする、そんな小説に
なっていました。
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サクサクと読みやすい本でした♪
本の続編情報
ドラマ化も決定した「団地のふたり」。
本の続編も刊行予定とのことです。
絶対読みたいです！
2024年10月U-NEXTオリジナル書籍より
続編が出るとのこと。
楽しみに待とうと思います♪
ドラマ化情報
「団地のふたり」が2024年９月１日（日）～
全１０回でドラマ化されます。
↓ドラマ公式情報↓
NHKBSプレミアム４K/NHKBS、毎週日曜の
22：00～22：49です。
豆大福、BSに入っていないので、実家で
見せてもらおうかなと(;^_^A
母も絶対見ると意気込んでいるので、
丁度良いです（笑）
因みに、奈津子→小林聡美さん、
野枝→小泉今日子さんです。ぴったりな配役。
小説を読みながら、お二人の顔を思い浮かべ
ながら読んでいました♪
更に楽しみなのは、演出が松本佳奈さん
だということ。
映画「マザーウォーター」や「東京オアシス」の
監督や脚本をした方！
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また、大好きな群ようこさん原作の
「パンとスープとネコ日和」の監督もこの方。
↓「パンとスープとネコ日和」紹介ブログ↓
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どの作品も、ゆったりまったりした空気間が
すごくツボでした。
今回も、そんな力の抜けた癒しの作品に
なるのかな？と勝手に予想しています！
楽しみに待ちます！
まとめ
藤野千夜さん「団地のふたり」について
ご紹介しました。
続編やドラマ化など、今後も楽しみな予定が沢山！
ゆるくてホッとする世界観なので、疲れた時に
ぴったりです。
皆さまの本選びの参考になれば幸いです。
- 藤野千夜「団地のふたり」
50歳の幼馴染がゆるく繋がる癒し小説。 - 2024年10月に続編が刊行予定。
- 2024年９月１日～ドラマ化決定。
小林聡美と小泉今日子が出演。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました！
