【最新版】「キッチン常夜灯」シリーズを読む順番は?全作品のあらすじとおすすめ紹介

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読んだら美味しいものが食べたくなる小説!

最近、書店で気になっていた「キッチン常夜灯」を買い、ハマってしまいました!

飲食業界で働く、迷える女性たちが主人公のお話。食事シーンが美味しそうでいいんです。

今回は、「キッチン常夜灯」シリーズの読む順番やあらすじ、おすすめポイントなどをブログにしました~。

目次

「キッチン常夜灯」シリーズ 
読む順番は?

現在3巻の文庫本が出ている「キッチン常夜灯」シリーズ。

読む順番はこちらです

  1. キッチン常夜灯
  2. キッチン常夜灯 
    真夜中のクロックムッシュ
  3. キッチン常夜灯 
    ほろ酔いのタルトタタン

1~3巻の主人公は全て別の人物。

同じ会社に勤めているという点で、彼女たちはつながっています。

1に出てきた主人公が、2の脇キャラにまわっていたりするので、順番に読んだ方が楽しめると思います。

各作品のあらすじ

第1作目『キッチン常夜灯』

2023年9月に発売された文庫です。

チェーン系レストラン「ファミリーグリル・シリウス」の浅草雷門通り店で働く、南雲みもざが主人公。

彼女は、店長としてこのお店に勤めています。

ある時、自宅マンションで火事が起こり、当分部屋に住めなくなります。

帰る部屋を失ったみもざは、会社に相談。

会社の計らいで、備品倉庫として使われる建物(以前は寮だった)の一室に住むことに。

慣れない場所に住み、疲労困憊のみもざ。

そんな辛い時、朝までやっている「キッチン常夜灯」というビストロに出会います。

朝までやっている「キッチン常夜灯」は、飲食店勤務で帰りが遅いみもざにとって、ほっとできる場所となるのでした。

会社が目指す「女性活躍」の流れで、店長を押し付けられ、毎日が不安で不眠気味なみもざ。

「キッチン常夜灯」で食事をするうち、少しずつ元気になっていきます。

そして、店長としてやるべきこと、今後どうなりたいかが見えてくるのでした。

第2作目「キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ」

2024年5月に発売された文庫です。

「ファミリーグリル・シリウス」の経営母体、株式会社オオイヌ本社の営業部に勤める、新田つぐみが主人公。

以前は店舗勤務でしたが、約9年前に営業部へ配属となり、毎日遅くまで残業続きの毎日です。

雑務に忙殺され、ベテラン社員に気を遣い、現場では疎まれる仕事に疲労困憊。

プライベートでは、結婚を意識する年下の彼氏がいるものの、最近はほとんど会えていません。

彼からの毎日の電話やメールもなくなり不安なつぐみ。

そんな中、会議で同期のみもざと再会。久々の再会に2人の会話は弾みます。

そして、ひょんなことから夕飯に誘われたつぐみは、「キッチン常夜灯」を知ることに。

寡黙なシェフと愛嬌のあるソムリエが作り出す雰囲気のいいビストロが、とても気に入るのでした。

「キッチン常夜灯」へ通う中、新たなメニュー作りのヒントを得たり、仕事にやりがいを感じていくつぐみ。

忙しい日々の中、彼がつぐみに連絡できなかった理由が明らかになってくるのでした。

第3作目「キッチン常夜灯 ほろ酔いのタルトタタン」

2024年12月に発売された文庫です。

株式会社オオイヌの製菓部で働く、森久保かなめが主人公です。

以前は豊洲店で勤務しており、いずれは店長をやりたいと意気込んでいましたが、製菓部へと移動になります。

製菓工場では、牧野部長という威圧感たっぷりな部長がいて、彼の前だと萎縮してしまい自分の意見もろくに言えません。

製菓部の仕事にやりがいを見出すことができず、やる気の出ない日々。

仕事もパッとしない中、クリスマスイブのデートで彼氏に振られ、プライべートでもいいことなし。

そんな中、本社営業部と製菓部が一丸となり、「シリウス」のデザートメニューを改善するというプロジェクトが発足。

そのプロジェクトにかなめも関わることになり、今までにないやりがいを覚えるのでした。

営業部のデザート担当は、かなめより先輩である新田つぐみ。

「女性活躍」の代表のようなつぐみの働きぶりに気後れしながらも、がむしゃらに仕事をするかなめ。

ある日、いっぱいいっぱいの様子だったかなめは、つぐみから食事に誘われます。

連れていかれたのは「キッチン常夜灯」でした。

そこで過ごす中、仕事のやりがい、働く環境、自分自身について見つめることに。

30歳目前で人生を焦るかなめが出した答えとは。

主な登場人物

南雲
みもざ
(1巻
主人公)
「ファミリーグリル・シリウス」浅草雷門通り店で店長として働く34歳。2年前会社が目指す「女性活躍」の方針により、店長に抜擢された。人前にたつことが苦手で必死に抵抗したものの、押し切られ店長になった経緯がある。住んでいたマンションが火事にあい、水道橋にある会社所有の建物に一時住むことに。毎日閉店作業をすると店を出るのは23時頃。体は疲れているが、不安でなかなか眠れない日々を送る。

新田
つぐみ
(2巻
主人公)

南雲みもざの同期。「シリウス」の経営母体である株式会社オオイヌの本社営業部で働く。営業部に異動して9年経つ。23時頃家に帰れれば早い方で、仕事に追われている。以前は、店舗として比較的大きい神保町店で働いていた。立川店で働く年下の彼氏、明良と付き合っているが、ここ3カ月くらいそっけなく、以前は頻繁だった連絡が少なくなり不安になっている。
森久保
かなめ
(3巻
主人公)
株式会社オオイヌの製菓部で働く。勤務地は清澄白河にある製菓工場。以前は豊洲にある店舗で働いており、いずれ店長になりたいと意気込んでいた。部長から嫌われている気がしており、部長の前では萎縮してうまく話せない。30歳を目前にしたクリスマスイブ、年上の彼氏に振られてしまう。プライベートも散々で仕事も辛い。製菓部に異動して丸3年経ち、仕事にやりがいを見つけられず、不満で仕方がない。

2巻では1巻の主人公みもざが登場。3巻では、2巻の主人公つぐみが登場します。

主人公たちのその後を知ることができるのが面白いです!

1~3作まで読んだ感想

飲食業界ってこんなにも大変なんだな。これが1番私が思ったことです。

思ったより、飲食業界の裏側や会社の内情が小説から見えたような気がします。

著者の長月天音さんは、飲食店勤務経験が長いとのこと。(文庫の著者紹介にそう書いてありました。)

そういった経験を元に、この小説は描かれているのかなと。

これを読んでから、実際ファミレスに行ったのですが、なんだか見る目が変わりました!

「季節のメニューは、かなり苦労して作られたんだろうな~」「デザートはバイトでも出しやすく試行錯誤されてるんだろうな~」とか、飲食店勤務経験のない私は、今まで考えたことないことに思いを馳せてみたり。

店舗勤務は夜が遅く食事がままならなかったり、製菓は朝が早かったり、働く時間も長そうな印象。

そんな中、夜遅くから朝までやっている「キッチン常夜灯」は、彼女たちのような人たちに重宝されています。

この「キッチン常夜灯」で出てくる食事がなんとも美味しそう!

文字で書かれているんですが(当たり前か)読んでいたら想像して、よだれが…(笑)

店の雰囲気もアットホームで、こんなお店があったら通っちゃいそうだなぁ(o^―^o)

また、1~3に出てくる主人公たちのキャラがしっかり描かれていて良かったです。

みんな30歳目前~30代半ばまでの仕事を頑張る女性たち。

仕事とプライベートをどう両立させるかについても書かれていて、共感しまくりでした。

特に2巻の新田つぐみが言われた一言「新田は根性がある」について。

「この言葉は私のお守りみたいになっている。」と書いてあったことに共感。

実は自分も30代のころ、職場の先輩に同じことを言われた経験がありました。

先輩に認められた気がしたし、頑張っていることを見ていてもらえた気がしたのです。

「同じだな」と共感し、でも自分はこの後ちょっと気持ちがぽっきりいった経験があるので、「つぐみ頑張りすぎもほどほどにね…」と思ってしまったり(;^_^A

そんな感じで、今仕事を一生懸命やっている人、何だか人生上手くいかない人、色々な方が読んで面白いと思える小説だなと感じます。

「キッチン常夜灯」のようなお店、あったらいいな。あと、映像化もされたらいいな♪

まとめ

今回は、人気シリーズ「キッチン常夜灯」についてご紹介しました。

読み応えのある内容に大満足な小説です。

食事シーンも注目のこの小説、気になった方はぜひ手に取ってくださいませ。

  • 「キッチン常夜灯」シリーズは、3巻の文庫が発売中。
  • 1~3巻の主人公は全て別人物。同じ会社で働いている女性という共通点がある。
  • 30~30代半ばの飲食店業界に勤める女性たちが主人公。
  • 「キッチン常夜灯」で出てくる食事が美味しそう!
  • 飲食業界について、知ることができた。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました!

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