【本レビュー】「純喫茶図解」で昭和レトロな東京喫茶店を巡りたくなる!

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喫茶店やカフェが大好きです!

TVでたまたま紹介していた本「純喫茶図解」。喫茶店好きとしては、見逃せない本でした。

パラパラっと立ち読みできればいいかな~と手に取ったところ、絶対欲しい!ってなり速攻買ってた(笑)

この本、喫茶内部が詳細にイラストとして描かれているのが、とっても魅力的なんです。

私が虜になった「純喫茶図解」について、今回ご紹介いたします~。

Amazonでイラストの一部が見られるようになっていました。

目次

純喫茶図解ってどんな本?

基本情報

著者塩谷 歩波(えんや ほなみ)
出版社幻冬舎
刊行年2025年4月16日

著者について

30代半ばである著者。以前は、設計事務所勤めだったそうです。

病気で会社を休職した際に銭湯と出会い、高円寺の銭湯「小杉湯」へ転職。

番頭を務める傍ら、絵を描いていたとのこと。

2016年ころから、Twitterに銭湯図解シリーズを公開。

それをまとめた書籍が「銭湯図解」として発売し、大きな反響を呼びます。

そんな著者が次に注目したのが、純喫茶。建築技法を使って描いたイラストが印象的です。

↓前作「銭湯図解」↓

内容の特徴

取り上げられている喫茶店は、18店舗。

その中の17店舗は、東京都にある喫茶店です。

唯一東京都ではない喫茶店が、千葉県津田沼にある喫茶店でした。

ということで、東京にある喫茶店を主に紹介している本になります。

この本の特徴は、何といっても塩谷さんが描くイラストの緻密さ。

喫茶店建物の内部を、建築図法である「アイソメトリック」という方法で描いています。

(アイソメトリックとは、立体を斜め上から捉えて表現する図法の一つだそう。)

塩谷さんが実際に建物内部を測量し、建物だけではなく家具の一つ一つまで実際の測量地に基づき描いているとのこと。(熱量がすごい!)

そんなイラストの中には、人物も描かれています。

人物は、それぞれにエピソード設定がされていると本に書いてありました。

人物の背景を空想するのも楽しみのひとつ。

イラストの他、店内などの写真や塩谷さんの文章も掲載されています。

読んで良かったポイント3選

読んでみて良かったポイントはこの3点です!

  1. 図解が見やすく、情報が一目でわかる
  2. イラストだけではなく店内の写真もあり、お店の雰囲気が更にわかる
  3. 著者が感じた魅力が文章になっており、読み物としても面白い

図解が見やすく、情報が一目でわかる

「アイソメトリック」という技法を使ったイラスト、とても見ごたえがありました。

店内部の全体像を俯瞰で眺めることができるので、「この店ってこうなってるんだ」…と分かりやすい。

私は、この本に紹介されている喫茶店3件に、行ったことがありました。

(神保町「ラドリオ」「さぼうる」吉祥寺「くぐつ草」)

どこも1回しか訪れたことがなかったので、「全貌はこうなってたんだ」…と思ったり。

特に「ラドリオ」は一人で訪れ、初めてなのでなんだか緊張し、入り口すぐの席に着席。

奥がどうなっているかなんて全然知らなかったので、「奥の席はこんなことになってたんか~」と感動!

一度行ったことがあるお店でも、色々と発見があり、また行ってみたくなりました。

行ったことがないお店は、席がどうなっているか、お店の雰囲気がどんな感じかがイラストで分かる。

「これなら一人で行っても大丈夫そうかな?」とか「広そうだから数名で行っても大丈夫そう!」などイメージが膨らんでありがたい!

これには、全部の喫茶店を巡りたくなりました。

イラストだけではなく店内の写真もあり、
お店の雰囲気が更にわかる

イラストの次のページには、写真と塩谷さんの文章が続きます。

イラストを見た後、実際の店舗を見ることができるのも楽しい。

写真では、イラストでは分からなかったことを感じることができました。

例えば照明。イラストでは店内の明るさを感じ取ることはできませんが、写真では何となく分かった。

「ここはけっこう暗めかな?」「ここは明るそうだな」など写真で感じ取れるのもいいなと。

また、お店の看板商品を写真で見られたりするので、今すぐ食べに行きたくなる(笑)

インテリアも実際の写真を見てみたら、より一層「素敵~」となって、お店に足を運びたくなりました。

著者が感じた魅力が文章になっており、
読み物としても面白い

塩谷さんの文章がちょうどいい量で、文章から分かる情報もあって良いです。

お店の歴史、店主について、ユニークな喫茶メニュー…お店の背景を知ることができました。

実際に彼女が足を運んで感じ取ったことが書いてあり、自分もちょっと行った気分になれたり。

読み物としても、面白い本となっていました。

因みに役立ちそうなのが、アクセスの項目。

○○駅から徒歩〇分と書いてあり、住所だけでなくこういった情報を加えてくれるのは助かります。

全ての喫茶店を見てみたところ、駅近の場所が多く、喫茶店へ行くハードルを下げてくれました。

まとめ

今回は、思わず買ってしまった「純喫茶図解」についてご紹介しました。

東京のレトロ喫茶店巡りにとても役立ちそうな1冊ですし、すごくオススメな本です。

気になった方はぜひ手に取ってみてくださいませ。

皆さまの本選びの参考になれば幸いです。

  • 「純喫茶図解」は2025年4月16日に幻冬舎から発売された本。
  • 著者の塩谷歩波が、「アイソメトリック」という方法で喫茶店内部を俯瞰して書いたイラストが圧巻。
  • ほぼ東京にある純喫茶が描かれている。(1店舗だけ千葉)
  • イラストだけではなく、写真や塩谷さんの文章からも店舗を知ることができる。
  • 読み物としても面白い作品だった。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました!

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