【感想】『すごい左利き』加藤俊徳著|左利きの特徴と共感ポイントが満載の一冊

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題名に惹かれた本でした!

私自身、左利き(正確には両利き)です。

今まで左利きに関する本はあまり読んだことがなかったのですが、今回は気になって買ってみました。

著者の加藤さんご自身も左利きで、体験談を交えた内容がとても面白いんです。

さらに、脳内科医・医学博士としての研究をもとに語られる「左利きの脳の特徴」も興味深く、思わず頷く場面がたくさんありました。

左利きの方はもちろん、身近に左利きの人がいる方にもぜひ読んでほしい一冊です。

目次

本の概要・特徴

著者について

1961年生まれの加藤俊徳さんは、左利きの脳内科医・医学博士です。

14歳の時「脳を鍛える方法」を求め、医学部へ進学を決意。

そして医学部卒業後、アメリカでアルツハイマー病やMRI脳画像の研究に従事します。

ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。

帰国後は、独自開発した加藤式MRI脳画像診断法を用いて、子どもから高齢者まで1万人以上を診断・治療を行ったとのこと。

脳や発達障害などについて、多数の著書がある方です。

本の内容

左利きは右脳、右利きは左脳が発達し、それぞれ脳は働き方が違います。

つまり、利き手によって得意不得意や、思考・性格も変わるということ。

この本では、「10人に1人の脳を持つ」左利きの隠れた才能が書かれた本です。

「右脳が得意なこと」=「左利きの才能」とし、色々な「才能」について解説されています。

左利きが日常で抱きやすい違和感についても解説。

面白さ満載で、利き手と脳の関係ついて書かれた1冊。

(著書、ブックデザイン、イラストはすべて左利きの人が担当しています。)

読みやすい大きさの字で細かすぎず、分かりやすいイラストも入っているので、すらすら読めました。

共感したポイント

これ、すごく共感したりワクワクした本でした。

アラフォーじゃなくて、10代や20代で出会いたかったな…。

因みに私は、書く時・細かい作業は左、食べる時・ボールを投げる時・包丁は右なのです。

それなので、れっきとした左利きではないのですが…。

今回この本で共感したポイントは以下の通り。

  1. 「言葉を使って考えをまとめるのに時間がかかる」傾向がある。
  2. 感情脳の仕組みから仮説をたてると、左利きは右利きよりもHSPになりやすいと考えている。
  3. 左利きは、脳の瞬発力がないと悩む人が多くいる。
  4. ピアノや笛など、みんなが両手を同時に使う習い事は、本人が周りを意識しないですむので親御さんにおすすめする。

1と3について、常々思っていたことだったし、若い時はもっと悩んでいたので、とても共感。

例えば、大学生の時。

私の専攻では、数人のグループでディスカッションをする授業が多かったのです。

メンバーは、ぽんぽん言葉を並べ話すのに対し、私はなかなか考えをまとめて話すということができませんでした。

ようやく「こんな感じかな?」と考えがまとまった瞬間、次の議題に移ってしまう…ということがしょっちゅう。

とても落ち込みました…私は、会話が本当に下手だなぁと思ったし、発言しないから役立たずと思われていたら嫌だなぁと思ったり。

これは、社会人になってからも同じで、会議で発言するときも同じ状況になりました。

だから、先陣をきってぽんぽん意見や発言ができる方への、憧れがすごかったです。

また、友人(特に女性の集まり)との会話についても同じことを思っていました。

みんな、言いたいことをぽんぽん言えているのに対し、話に入るタイミングが分からん!ってことがしょっちゅう。

結果、にこにこ聞いていることが増えてしまいました…言いたいことは沢山あるのに、まとまらない辛さ。(涙)

「聞き上手だね~」と言われるけれど、聞いてる方が楽って感じなんですね。

本では、左利きと脳の関係が書いてあり、なぜ「言葉を使って考えをまとめるのに時間がかかるのか」が書いてあって、とても納得できました。

2については、共感というか、そうなんだぁと驚いた点です。

本で書いてあったのは、HSPを脳科学の観点から捉えると、右脳感情が左脳感情を上回ると引き起こされる脳の仕組み…とのこと。

左利きは、右利きよりも右脳を育てやすい反面、左脳感情の発達が遅れやすい可能性があると書いてありました。

私もHSPな傾向があるな…と思っていたので、利き手の影響も少なからずあるのかしら?と思ってみたり(;^_^A

4については、共感したし納得でした。

私は昔からピアノを習っていたのですが、両手を動かすことに抵抗がなかったので、わりと楽しくピアノをやっていました。

ある友人がピアノについて「右と左バラバラに動かすなんて、苦痛」と言っていました。

自分はそんなこと感じなかったなぁと思った時、両利きだからか?と思ったけれど、そうだったのかも。

特にバッハの曲は、右と左が全く同じメロディを追いかけながら弾いたりするので、左利きや両利きは得意かもしれません。

左利きや両利きのお子さんには、ピアノの習い事がいいかも。

因みに、不利だったのは習字。

本にも出てきましたが、左利きが苦労するのが習字なんです。

左で持つと、上手くかけなくて試行錯誤することになるんですね。

私も最初、左に持ってみましたが上手くかけず、しょうがないから右で書いていました。

当然上手くかけず、小筆は左で持ってみたり…と実験の繰り返しで、習字の時間は嫌でした。

こんな感じであるあるが書いてあったり、脳の仕組みから特徴が書かれていて、共感の連続でした!

読んだ後の学び

本の中でこんな一文がありました。

「左利きは直感は浮かびやすいのに、ひらめいたことを現実化することがなかなかできません」と。

右脳にたくさんの情報がぷかぷか浮かんでいるけれど、どれが大切なのか優先順位がついていないからとのこと。

それなので、浮かんだ直感をメモに並べて優先順位をつけたり、「To Doリスト」を作成するといいんだそうです。

詳しいやり方は本にありましたが、「To Doリスト」や日記を紙に書きだすと良いと書いてありました。

ペンを使って手を動かすことで、左脳の運動系脳番地や視覚系脳番地が活性化されるとのこと。

また、ブログやSNSで発信することも左脳の思考系や伝達系の脳番地が鍛えられるそうです。

それなので、なるべくひらめいたことは、メモに書いておこうと決めました。

(とりあえず、直感を付箋に書き出し、優先順位は「To Doリスト」へ落とし込むといった流れにしてみた。)

それと、このブログは脳を鍛えるのに良さそうなので、続けていきたいと思います♪

これ以外にも、なるほどと思ったことがたくさんありました。読んで良かった本でした!

まとめ

今回は、左利き必読の本『すごい左利き』についてブログにまとめました。

左利きの方や、身近に左利きがいる方は、読んでみるとかなり面白いと思います。

気になった方はぜひ手に取ってみてください♪

  • 『すごい左利き』は、ダイヤモンド社より発売中。
  • 著者の加藤俊徳さん自身が左利きで、エピソードが書かれていて面白かった。
  • 1万人の脳を見た名医が、研究から分かったことをまとめていて、参考になった。
  • 書いてあることに共感し、希望が持て、読んでいてワクワクした本。
  • 紙に直感をメモしたり、日記を書いたりすると、脳が鍛えられる。どんどん紙に書いていこうと思った。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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