
群ようこさんのエッセイを読むことにハマっています!
最近のマイブームは、群ようこさんのエッセイを読むこと。
今回は、その中から『老いとお金』を読んでみました。
題名通り、「老い」や「お金」について群さん自身の体験や考えが綴られた1冊です。
読んでいて思わず、「ここまで書いて大丈夫⁉」と心配になるほど、家族との関係やお金の話が赤裸々に描かれていました。
中でも弟さんとの絶縁エピソードが、衝撃的。
リアルすぎるやり取りにハラハラしつつも、どこか笑えて色々と考えるきっかけにもなった本。
今回は、“ぶっちゃけた話”が満載のおすすめエッセイ『老いとお金』の感想をまとめました。
書籍の基本情報


角川文庫から、2023年4月に発売された本です。
内容紹介


以前の群さんは、本やレコードなど、欲しいものは気兼ねなく買っていました。
一番の大きな買い物は、母に頼まれて買った「実家」。
この「実家」をめぐり、弟とトラブルになり、大変な思いをした群さん。
「老い」を考える歳になる中、自分のお金をどう使うか、真剣に考える時がやってきた…。
いくらあれば安心なのか分からないこのご時世、本当に大切なものは何なのかを考えるきっかけになるエッセイ。
印象に残ったエピソード


まず、群さんが親や結婚相手に頼らず、自分で稼いで生活していく!と決めたエピソードにびっくり。
それは、群さんが小さい時にコツコツ貯めていたおこづかい貯金を父が使い込んでいたとのこと。
これを機に、自分で稼いで暮らす!と決めたそうなので、割と小さいころから自立心が芽生えたんだなぁと。
また、知り合いのエピソードで、お金持ちの人(Qさん)について。
お金持ちというと、ブランド品や宝飾品をつけたエレガントなイメージですが、この方は全く違ったそう。
Qさんは、億単位の豪邸をキャッシュで買えるくらいお金持ちですが、キャラクターTシャツを着て、大好きなファーストフードを食べて、ニコニコしているとのこと。
「本当のお金持ちというのは、こういう人ではないかと思った。」と群さん。
身近にこんなお金持ちがいないので、このエピソードは興味深かったです。
そしてなんといってもも、群さんが「実家」を建てた顛末については、ハラハラしながら読みました。
群さんが20歳の時に離婚した母は、昔から持ち家に執着していたとのこと。
母に頼まれ、一緒に住むつもりはないけれど、母と弟が住むための住まいについて、お金を殆ど出したのでした。
その後に弟とトラブルになり、絶縁となった経緯が事細かに書かれていました。
「こんなに詳細に書いて大丈夫なのかな?」と人の家のことながら、心配になってしまいます。
関係がこじれてしまうと、なかなかやっかい…と印象に一番残ったエピソードでした。
感想や考えたこと


何章にもわたり、身内とのトラブルが書いてあったので、知り合いの話を聞いているようでドキドキしてしまいました。
群さんにお金がなければこういった展開にならなかったでしょうし、自分には起こりえない話ではあるんですが。
でも、家族って助け合える時はいいですが、そうでない時は厄介でしかない。
スパッと切れない関係だけに、骨が折れたでしょうし、傷つきもしただろうなぁと思いました。
私の母は群さんと同じで、弟と2人姉弟ですが、こういったトラブルは今のところありません。
祖父母が入院したり、施設に入ったりetcについて、協力したり話しあえたようです。
因みに私は一人っ子なので、助け合いはできない分、こういったトラブルはないでしょう…。
家族について、考えさせられた本でもありました。
家族でトラブルが少ないって、それだけで幸せですよね…。
「実家」にこだわっていた群さんの母が、介護状態になったことについても書かれていました。
親の介護について、自分や友人はまだありませんが、いずれ経験すること。
そう思って読むと、自分の時はどうなるのだろう…と考えてしまいました。
私は一人っ子の独身なので、自分の老後について、ゆくゆくは考えないといけません。
群さんが、あれこれ考えることは、自分の未来。
いや、私にはお金もそんなにないので、群さんよりもっと考えなければならないでしょう。
自分や親の「老い」について、そして大切な「お金」について、赤裸々に書かれたエッセイ。
身近な人の話を聞いているようで、興味津々で読んでしまいました。
まとめ
今回は、赤裸々に綴られたエッセイ『老いとお金』について感想をまとめました。
読みやすい本だったので、おすすめです♪
皆さまの本選びの参考になれば幸いです。
- 『老いとお金』2023年4月に角川文庫から発売。
- 群さんや知り合いの「老い」や「お金」についての考えやエピソードが満載のエッセイ。
- 身内(弟)とのトラブルが詳細で、ハラハラしながら読んだ。
- 自分自身や親の「老い」や「お金」について、考えるきっかけになった。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
↓群ようこさん著
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