
左利きに関する本が気になる…
以前に左利きの本を読み、もっと深く知りたくなり、今回は『左利きの言い分』を手に取りました。
というのも、私自身も左利き。
本を読むと「そうそう!」と気持ちの共有ができて嬉しかったり、「だから上手くいかないのかぁ。」と納得したり…。
左利きに関する本は、読むだけで新たな発見があり、つい手に取ってしまいます。
本作は“左利き”をかなり掘り下げて書かれた本なので、著者の本気を感じました!
左利きさん、身近に左利きがいる方はぜひ読んでほしい『左利きの言い分』をご紹介します。
本の概要


著者について
「日本左利き協会」の発起人である大路さん。ご自身も左利きです。
早稲田大学を卒業後、英国滞在中に左利き専門店と出会い、利き手への探求心が開花。
帰国後は出版関連業などに携わりつつ、左利きの関連記事や文献の発掘にいそしみます。
その後、左利きに関する著作を出版。
左利きにとって役立つ情報発信や、総合学習への協力など、左利きと右利きが共感しあえるコミュニティづくりに取り組んでいる方です。
↓日本左利き協会の公式HP↓
本の内容
「自動改札機を通過するとき、腕をクロスさせなければならない」など、左利きならではの不便は多々存在します。
さらに、昔は左利きだと結婚に差し障りが生じた時代もあったといいます。
左利きの苦難の歴史と現状を解説し、左利きが暮らしやすい社会を生むための取り組みも紹介された本作。
坂本龍一や石原慎太郎など、左利きの著名人のエピソードも語られています。
読んで印象に残ったポイント


- 左利きを矯正されていた時代は、大変だったんだな…とエピソードから思った。
- 左利きの偉人たちが、自分の好きな人たちだったので、感動!
- クロスドミナンスって初めて聞いた…というか、自分クロスドミナンスだった。
ざっくり言うと、上の3個が感想です。(めちゃくちゃ拙い感想(;^_^A)
1については、左利きだとお嫁にいけない時代があったーとか、教師から竹の物差しで叩かれたーとか、エピソードが沢山書いてありました。
私はアラフォーなのですが、両親、祖父母、教師に矯正されたことは記憶にありません。
自由に利き手が使えるって、とても幸せなことだったんだ…と改めて思いました。
ただ、思い起こすと一度だけ矯正を促されたことがあり、それはピアノの先生から「右でペンを持った方がいい」と言われたことがあります。
その先生は、自身が左利きだったのを矯正した人でした。ただ、特に気にせず受け流しました。(笑)
現代は、もっと左利きに寛容な世の中になっているだろう…と思ったら、まだ矯正したい大人も一部いるようで。
2023年の新聞記事で、ある母親が投稿した記事が載っていました。
小5の息子さんが先生から厳しく「右手で書くように」と指導を受け、ストレスを感じているといった内容。
今もそういった大人がいるのだな…と思うと、もっと自由に手を使わせてあげてほしいと願うのでした。
2についての左利きの偉人たちについては、色々と紹介されていて面白かったです。
私は坂本龍一さんが好きなのですが、教授の左利きに関するコメントが出ていて嬉しかったり。
また、ピアニストのグレン・グールドやビル・エヴァンスも左利きだったとか!(大好きな2人!)
ビル・エヴァンスは、CDのジャケット裏面に、左手でペンを持っている姿の写真があると記述がありました。
↓このCD↓
本にも写真がありましたが、手元にCDがあったので見てみたら「確かに左で書いてる!」と感動。
他にも様々な偉人の左利きエピソードが書かれており、とても興味深かったです。
3については、クロスドミナンスについて書かれていて、勉強になりました。
クロスドミナンスは、動作によって左右が異なることを意味すること。
これを読んで「あ…私もこれか?」と思いました。
色々な利き手テストがあるようで、ネットで一つやってみると「クロスドミナンス」という結果になりました。
今まで聞かれたら「左利きです」と答えていましたが「クロスドミナンス」って答えなきゃならないのか?
でも、「それって何?」と聞かれたら面倒だなぁ(;^_^A
新たな言葉を知ることができた、本作でもありました。
私の左利きエピソード


この本を読んで、左利きで大変だったことって何かな?と思い起こしてみました。
因みに私は、鉛筆や細かい作業は左手、包丁や箸を持つ、ボールを投げることは右手です。
一番厄介だったのは、習字の授業でした。
筆って右利き用に作られているので、左で持つと上手く書けないのです。
習字の授業で、右に持ってみたり、左に持ってみたり…色々実験しているうちに授業が終わってしまったことを覚えています。(;^_^A
結局、大筆は右で持ち、小筆は左で持って書くーというスタイルで落ち着きました。
先生には特に何も言われなかったので、今となっては感謝です。
逆に左利きで良かったと思ったのは、社会人になってからのこと。
ひとつの電話を2人で共有するスタイルの会社で、2人の間に電話機が置かれていました。
私は必然的に左側のデスクに座り(右手で電話をとり、左手でメモをとるから)、右利きの同僚は右側のデスクへ座ります。
私が左利きだったので、2人とも使いやすい位置のデスクに座れたので、平和に事が運んで良かったな~と。
今まで、左利きでそこまで困った経験や、嫌な思いがなかったのは、本当に恵まれていたなと思ったのでした。
まとめ
今回は、左利きについてとても掘り下げて書かれていた『左利きの言い分』についてでした。
左利きあるあるから、その歴史まで幅広く書かれた本。
興味のある方は、ぜひ手に取ってくださいませ♪
皆さまの本選びの参考になれば幸いです。
- 『左利きの言い分』は、PHP新書より発売中。
- 著者の大路直哉さんは、「日本左利き協会」の発起人。
- 左利きの苦難、その歴史、左利きの著名人など、幅広く書かれており興味深かった。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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