
群ようこさんのエッセイが面白すぎる!
最近、群ようこさんのエッセイをいくつか読みました。
どの作品にも共通しているのは、身近な話題が多くて共感できて、思わず笑ってしまうところ。
そして、読むたびに自分の生活や身の回りを見つめなおすきっかけをくれるのです。
軽やかな文体でサクっと読めるのも、群さんのエッセイの魅力。
今回は、そんな群さんのエッセイの中から、「読んで良かった!」と思えた5冊をご紹介します。
2025年11月に文庫化される話題作『たりる生活』もあわせて、笑えて考えさせる“群ワールド”を味わってみませんか?
群ようこおすすめエッセイ5選


『たりる生活』|
〈終活〉の第一歩!引っ越し&片づけエッセイ
※文庫版が2025年11月7日発売!
予約受付していました↓
2022年に単行本が発売された本作。
愛猫を見送った群さん。
27年間住んだ部屋を離れることにします。
一人暮らしには大きすぎる部屋だったので、小さい部屋へ移ることに決めたのでした。
まずは部屋を借りるところから…なかなかいい物件に巡り合えません。
やっといい物件に巡り合い、物の処分がスタート!でも、なかなか片付かず四苦八苦。
引っ越しに伴うアクシデントや物の処分に関して、細かく書かれたエッセイです。
読後に感じたことは…
- 紙類(本など)は処分が結構大変…一括りにすると重い!ちょこちょこ片づけるのが良さそう。
- 押し入れや天袋に物がぎちぎちに詰め込まれていたら、後々大変そうだ…。
- 洋服の処分って、私だけではなく、女性は皆困っている案件なんだ。
- 新築物件の引っ越しは、色々と面倒なんだなぁ。
もっと感想はあるけれど、ざっくり書くとこんな感じ。
1.2.3は、片づけについて。
職業柄群さんは、本をいっぱいお持ちで、とても苦労した様子。
読まない本、ちょこちょこ捨てなきゃと思った。
そして、洋服問題!洋服って、どれを残してどれを捨てるかが難しい…高かったやつとか捨てにくいし(;^_^A
女性はみんな、洋服で悩むんだよね…って、共感できたのでした。
それと、押し入れや天袋について。
群さんの知り合いが、大変な思いをした描写がありました。
読んだ後、実家の押し入れや天袋を見たところ、やはり物がぎっしりでした(;^_^A。
少しずつ片づけようと、ため息まじりに決意。
4の新築物件の引っ越しについては、ためになりました。
私は中古の賃貸しか住んだことがないのですが、ライフラインの手続き、こんなに手間取るとは知らなかったです。
知り合いの話を聞いているような身近な話題で、すらすら読めましたし、片づけをしようと思えたエッセイでした。
『老いとお金』|
自身の身内トラブルが、赤裸々に書かれたエッセイ
		
	
2023年に文庫が発売された本作。
お金は貯めるより使ってきた群さん。
本やレコードなど好きなものを気兼ねなく買い、ボーナスが出れば心ときめく着物を買っていました。
一番大きな買い物は、母に頼まれて建てた「実家」。
これがきっかけで、弟とトラブルになり絶縁するまでになります。
同世代がリタイアする歳になる中、自分のお金をどう使うか、考える時がやってきました。
「老い」を考えつつ、本当に大切なものは何なのかを考えるきっかけになる、エッセイです。
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『しない』|
群さん流の“しないこと”が16個書かれたエッセイ
		
	
2018年単行本に、2021年に文庫化された本作。
便利で使っていた「通販」は、トラブルが頻発して以来、殆ど利用しなくなります。
「携帯電話」は一瞬心が動いたものの、持たないと決めた群さん。
「化粧」は色々と使ってみましたが、結局は身だしなみ程度で充分と、やりすぎない生活。
熱意が持てなかった「結婚」、「必要のない付き合い」もしなくて良い。
「捨てすぎること」で起こった想定外のトラブルで、しなくなったこともあり…。
群さんならではの“しないこと”を綴った16章のエッセイです。
読後に感じたことは…
- 「見栄を張ったりするよりも、まず自分が嬉しくなるのがいちばん大事。」ほんとそれ、共感。
- 捨てすぎることで、困ることもあるもんだ。
このエッセイは、たくさんの“しない”ことが書いてあり、面白くて共感もしました。
その中でも、心に残ったのがこの2つ。
1は高価な手帳を頑張って買って使っていたものの、安価でも気に入った手帳を見つけたーといったエピソードの最後に書かれていた一文。
「大人だしこれを使わなきゃ」だとか、見栄や思い込みで使っているもの、あったら見直してもいいんじゃないかって思えたのでした。
2については、自分にも起こりえることだったので興味津々で読みました。
水漏れであたふたした顛末が書かれていて、タオル等捨てすぎていたので、困ったとのこと。
私もバスタオルは捨てたり、タオルは最小限で…と思っていました。
あまり捨てすぎると、緊急事態に備えることができないなぁと、参考になった内容だったのです。
こんな感じで、全部“しない”のは無理だけど、参考になる部分が多かったですし、読みやすいエッセイでした。
『スマホになじんでおりません』|
スマホデビューに悪戦苦闘する姿が書かれたエッセイ
		
	
2022年単行本に、2025年に文庫化された本作。
愛猫が歳をとり、緊急事態に備え、初めてスマホを購入した群さん。
パスワードを何度も設定したり、小さすぎる文字盤を震える手で入力したり、四苦八苦。
電車の中では、学生が驚異の速さでスマホを打つスピードに驚いたり。
友人に教えてもらいながら、ラインなどに挑戦する様子をユーモアたっぷりに書かれたエッセイです。
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『今日はこれをしました』|
暮らしのヒントをくれるエッセイ
		
	
2022年単行本に、2025年に文庫化された本作。
無理や無駄をせず、「しない生活」だからこそ、「今日したいこと」から見えてくる大事なこと。
突然のコロナ禍で、外出が制限される中、マスク作りなど黙々と作業する群さん。
家でも近所でも、“楽しい”は見つけられる!そんなヒントが詰まったエッセイです。
読後に感じたことは…
- 手芸など、手を動かす趣味があると没頭できてよさそうだな。
- 読んだ本や聞いた音楽など、群さんの普段を知ることができて面白い。
1について、元々編み物ができる群さん。
アベノマスクをほどいて、木綿のはぎれと組み合わせてマスクを作り直したらしいのです。
これに私はびっくりしました…ほどいて使い直す人がいるなんて!
コロナ禍で、マスクを手作りする人を見ると「みんな器用だな~」と思っていましたが、ここまでやる方がいるなんて驚きでした。
こうやって手を動かして没頭できる趣味があるっていいなぁって思ったのでした。
2については、家で聞いた音楽や本、テレビなどが書かれていて面白かったです。
文中に出てきて、読みたいなぁと思った本が『ジジイの片づけ』(沢野ひとし著)。
この方の本は読んだことがないのですが、クチコミを見たらけっこう面白そうで。
これは読んでみたい!と思いました。
群さんのエッセイは、暮らしのヒントがあったり、新しい物に出会えたり新鮮な気持ちになれるのでした♪
まとめ|
笑えて、考えて、ふと立ち止まれる5冊
今回は、群ようこさんのエッセイでおすすめの5冊をご紹介しました。
何冊か読むと、群さんの考えが変わったりしていて、それも面白いところ。
(携帯持たない!と言っていたのに、スマホを持ってみたり。)
私も独身なので、独身の大先輩(?)として、参考になる部分もありました。
気になる本がありましたら、ぜひ手に取ってみてください♪
- おすすめ群さんのエッセイ1→
 『たりる生活』|〈終活〉の第一歩!
 引っ越し&片づけエッセイ
- おすすめ群さんのエッセイ2→
 『老いとお金』|自身の身内トラブルが、赤裸々に書かれたエッセイ
- おすすめ群さんのエッセイ3→
 『しない』|群さん流の“しないこと”が16個書かれたエッセイ
- おすすめ群さんのエッセイ4→
 『スマホになじんでおりません』|
 スマホデビューに悪戦苦闘する姿が書かれたエッセイ
- おすすめ群さんのエッセイ5→
 『今日はこれをしました』|暮らしのヒントをくれるエッセイ
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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