可愛い表紙に惹かれて、
買った本♪
近藤史恵さんの本、初めて手に取りましたが、
とても面白かったです!
今回は「ときどき旅に出るカフェ」や続編情報
などをまとめました。
「旅に出るカフェ」シリーズ
読む順番は?
現在2冊の本が出ている「旅に出るカフェ」
シリーズ。
読む順番はこちらです↓
- ときどき旅に出るカフェ
- それでも旅に出るカフェ
↓第1弾 文庫↓
↓第2弾 単行本(文庫未発売)↓
連作短編集。1巻から順番に読むことを
オススメします。
主人公が同じ人物なので、2巻から読むと状況が
分からないからです。
あらすじ
瑛子は、独身で一人住まいの会社員。
毎日会社に行き、仕事をして家に帰り、
休日はくたくたな状態。
平凡な毎日で、この先のことを考えると憂鬱さが
あります。
そんな瑛子は休日、近所にカフェらしきものを
発見。
入ってみると、以前の同僚・円が経営している
カフェでした。
メニューは、他の店と比べて一風変わったもの
ばかり。
苺のスープ、ロシア風チーズケーキ…瑛子は、
その変わったメニューを食べてはワクワクします。
メニューは、円が旅先で食べて美味しかった
ものを再現し、出していました。
円の店に、足繫く通うことになった瑛子。
瑛子や円の日常に、ちょっとした事件が起きつつ、
日常は進んでいきます。
登場人物
(主人公) | 奈良 瑛子37歳、独身で一人暮らしをしている。 3年前に中古の1LDKのマンションを購入。 貯金は殆どない。土日休みの会社員。 この先を考え、3日に1度は不安になっている。 |
葛井 円 | 瑛子の元同僚で後輩。 一緒に働いていた期間は半年と短め。 自身の店をやりたいと言って、会社を辞めた。6年後、瑛子は円の店を訪れて2人は再会する。 |
(1巻時の年齢や状況です。)
2人の距離感が絶妙だと思います。
友人ではなく、客と店主という関係ですが、
他人行儀でもない。
これくらいの人間関係というか、距離感って
理想だな…と思わせてくれました。
1~2巻まで読んだ後の感想
カフェが舞台の小説って、沢山あると思います。
美味しいものが出てきて癒される話が多いので、
そんな感じかな?と思っていました。
ちょっとだけ考えていたのと、違いました。
美味しいものは出てきます。癒されもしますが、
少しビターな要素が加わっています。
瑛子周辺やカフェで、日常に起こるちょっとした
小さな事件が起きます。
それがどうして起こったのか?食べ物に絡めて、
解決、あるいは分かっていきます。
着地点がめでたしめでたし…もありますが、
苦い終わり方で「この後どうなるんだろ…」と
思ってしまうものも。
それが、悪い感じではなく、心地よいのです。
人生も、めでたしで終わらないで、この後
どうなるんだろ?ということの連続。
この小説もそんな感じで終わるのです。
皆この後どうなるんだろ?と。
その後を空想するのも楽しい。
また、推理小説家ならではで、
ちょっとした疑問を最初に出しておいて、
後で回収するといった構成は、読んでいて
気分が良かったです。
そして何といっても、カフェの描写が素敵!
こんなカフェがあったら通いたい!!
円は、色々な国を沢山巡っていて、
瑛子の知らないお菓子や料理を知っています。
「こんな食べ物があるんだ…」と豆大福も感心し、
実物を見て食べてみたいなぁと思いました。
小説では、その国ならではの事情で登場した
食べ物など、読んでいて勉強になることも。
癒し要素はありますが、ちょっとした謎や、
ビターな話、考えさせられることもあって、
読み応えがありました。
2巻はコロナによって、円の旅やカフェの営業、
瑛子がテレワークになったりと状況が
変わってきます。
1巻と事情が変わった登場人物たちが、どう動くのか。こちらも読んでいて楽しかったです。
まとめ
今回は、「ときどき旅に出るカフェ」や続編を
ご紹介しました。
推理小説家が描くカフェ模様。
ぜひご堪能ください!
皆さまの本選びの参考になれば幸いです。
- 「ときどき旅に出るカフェ」続編
「それでも旅に出るカフェ」発売中 - 1巻から順番に読むことをオススメ
する。 - アラフォーのOLが、元同僚のカフェに
行き、小さな事件に遭遇する話。 - カフェに出てくる、世界の食べ物の描写が美味しそう!
こんなカフェに行ってみたくなった。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
↓コロナ禍のカフェを描いた作品、こちらも
オススメ↓