【映画化】『兄を持ち運べるサイズに』原作『兄の終い』を読んだ感想|静かに胸に迫る“家族の終い方”

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映画化が決定した原作を読みました!

2025年下半期は何の映画を観ようかな~と調べていたところ、『兄を持ち運べるサイズに』が気になりました。

そして、原作がとっても読みたくなり、読んでみることに。

内容は、誰にでも起きるかもしれないことだったので、自分事として読みました。

読んで良かった…これは映画も絶対に観たい!

今回は、家族や老後を考えたエッセイ『兄の終い』についてレポートします。

目次

原作『兄の終い』とは?

どんな内容?

著者の村井理子さんが、実際に体験したことを綴ったエッセイ。

憎かった兄が突然亡くなったと、知らせがあります。

まだ54歳でした。連絡は、警察署から。

第1発見者は、兄と2人で暮らしていた小学生の息子・良一くん。

唯一の肉親である兄は、金銭的にも精神的にも迷惑をかけられっぱなしでした。

2度の離婚歴があり、体を壊し、困窮し、孤独に亡くなってしまったー。

“兄の終い”をする為、また良一くんの今後の為、私(いもうと)と元妻(加奈子ちゃん)は現地に向かいます。

遺体の引き取り、火葬、ゴミ屋敷であるアパートの整理&引き払い。そして良一くんについて。

怒涛のような5日間の幕が開きます。

著者・村井理子さんについて

1970年生まれの翻訳家でエッセイストでもある、村井理子さん。

琵琶湖のほとりで、夫、双子の息子と暮らしています。

愛犬家で、犬に関する書籍もいくつか出版されています。

翻訳とエッセイを合わせると多数の出版物がありました。

『兄の終い』は身内のことを赤裸々に綴っていましたが、他にもそのような書籍を発見。

こちら、クチコミを見ましたが、かなり評価が良かったです。

「不謹慎ながらかなり面白い」「楽しく読めました」といった感じだったので、こちらも気になります。

『兄の終い』は軽快な語り口ですらすら読めましたし、読みやすい文章を書かれる方なんでしょう。

Xをチラっと見たら、「翻訳は私やるんでAIには洗濯してほしい」とつぶやきが…笑っちゃいました。

今後も村井理子さんの書籍に注目したいです。

読んで感じたこと|
静かに胸に迫る“家族の終い方”

私には、兄弟姉妹はいないので、現実にこの状態が起こることはありません。

でも、親だったら…と置き換えて考えてみると、起こることがあるなぁと思い読んでいました。

お金の面でびっくりしたのは、「死体検案書」の費用について。

警察の話によると、戸籍抹消と埋葬や火葬に必要な書類とのことでした。

それが、5万~20万円かかると。(医師によって値段が違うようです)

著者も驚いていましたが、こんなに値段の幅があるなんて…びっくりしました。

これ以外にも、納棺師がご遺体を綺麗にして着物を着せる費用が、38,500円だったとか「ここでお金がこれくらいかかるのか~」と参考になりました。

住んでいる場所や場合によってお値段は違うんでしょうが、最期にはお金がかかる。
これは頭にいれておかなければいけません。

また、兄の家は物で溢れかえり、ありとあらゆるものが散乱していたといいます。

体を悪くし、掃除をする気も起きなかったんだと思いますが、あとに残された人々は片付けに苦しみます。

賃貸だったのと、遠方から来ているので、とにかく超スピードで片付けをする著者や元妻は大変そうでした。

やはりなるべく物を増やさず、片付けをしたほうがいいんだよな…とこれを読んで再認識。

ひとりっ子の私は、最終的に実家を片付けるは自分の仕事になります。

親を巻き込んで片付けを進めなければと、思ったのでした。

こんな感じで、身内が突然亡くなった後のことをリアルに書いた本作。

自分に置き換えて考えることがいっぱいでした。

兄のことをグチグチ言っているけれど、昔を思い出すシーンでは少し泣けます。

文章は軽快に書かれており、スラスラ読め、すごく読みやすかったです!
オススメのエッセイでした。

映画『兄を持ち運べるサイズに』への
期待

監督やキャストなど

映画化が決定した本作!絶対見たい!楽しみです。

題名兄を持ち運べるサイズに
公開日2025年11月28日
監督・脚本中野量太
出演柴咲コウ(村井理子)/
オダギリジョー(兄)
満島ひかり
(兄の元妻・加奈子) 他

注目しているところ

兄役のオダギリジョーさん、とてもカッコいい方なのにダメ男を演じるとピタリとハマる不思議(笑)

今回の役もぴったり合っていそうで楽しみです。

エッセイでは、著者と兄の元妻が一緒に動くことが多かったので、柴咲コウさん×満島ひかりさんの掛け合いも沢山見られるでしょう。

監督の中野量太さんは、『湯を沸かすほどの熱い愛』『長いお別れ』『浅田家!』を監督された方。

この監督は「家族」を描くのが上手い気がします。

上記の作品も全て「家族」がテーマで、どれも評価がよく、私も大好きな映画なのです。

そんな中野監督が描く「兄の終い」に興味津々。

監督、キャストどちらもピタリとハマりそうなので、注目度が高い映画化作品です!

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※2025年7月現在、『長いお別れ』『浅田家!』は無料お試し対象作品です。

まとめ

今回は、映画化も楽しみなエッセイ『兄の終い』についてレポートいたしました。

すごく読みやすい文章だった村井理子さん作品。
他の作品も読んでみたくなりました!

老後や家族のことについて考えたい方、必見のエッセイ。オススメです。

  • 村井理子著『兄の終い』は、兄が突然死した後、妹である著者が体験したことが赤裸々に綴られている。
  • 人の死後もお金がかかる現実や、物が多いと片付けに手間がかかるなど、考えさせられた。
  • 軽快な語り口で、スラスラと読めた。少し泣ける部分もあった。
  • 2025年11月28日映画化決定!監督やキャストがハマっていそうで期待大!

最後までお読みいただき、
ありがとうございました!

↓2025年上半期 原作本がある映画化期待作品↓

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